「歯医者嫌い」にさせないために。院長が教える「小児歯科」の選び方と親御さんへのメッセージ

松山歯科医院のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の松山です。
小さなお子さまをお持ちの親御さんにとって、歯科医院選びはご自身の時以上に慎重になるものではないでしょうか。 「子どもが泣き叫んで迷惑をかけないだろうか」 「もし押さえつけて治療をされたら、トラウマになってしまわないだろうか」 診療室で親御さんとお話ししていると、そのような不安や緊張がひしひしと伝わってくることがあります。
子どもの頃に植え付けられた「歯医者=怖い場所」というイメージは、大人になってからもなかなか消えるものではありません。 逆に言えば、最初の出会いが「楽しかった」「怖くなかった」というポジティブなものであれば、そのお子さまは一生涯、自分の歯を大切にする習慣を身につけることができます。
この記事では、お子さまの大切な未来を守るために、どのような視点で歯科医院を選べばよいのか、そして私たちが日々のお子さまへの診療で大切にしていることを、歯科医師として、また一人の大人として、本音でお伝えしたいと思います。
目次
- 「小児歯科」は「小さな大人」を診る場所ではありません
- 歯医者デビューは「痛くなる前」が絶対におすすめです
- 後悔しないために。小児歯科を選ぶ「5つの視点」
- 当院のこだわり:お子さまのペースに合わせた「ステップ診療」
- 通いやすさと環境は、親子双方の「安心」につながります
- まとめ
「小児歯科」は「小さな大人」を診る場所ではありません
よく「小児歯科といっても、大人の治療のミニサイズ版でしょう?」と思われていることがありますが、実は全く異なります。
子どものお口の中は、日々成長し、ダイナミックに変化しています。 乳歯のエナメル質は大人の半分ほどの厚さしかないため、虫歯になるとあっという間に神経まで進行してしまいます。また、これから生えてくる永久歯への影響や、顎(あご)の骨の発育、歯並びの育成など、将来を見据えた長期的な視点での管理が必要です。
そして何より、子どもは「心理面」での配慮が不可欠です。 大人なら「治療が必要だ」と頭で理解して我慢できますが、子どもにとって、見知らぬ場所で、見知らぬマスク姿の大人に口の中を触られるのは恐怖でしかありません。 小児歯科とは、そうした身体的・心理的な「子ども特有の特性」を深く理解し、一人ひとりの性格や成長段階に合わせたアプローチを行う専門分野なのです。
歯医者デビューは「痛くなる前」が絶対におすすめです
「いつから歯医者に連れて行けばいいですか?」というご質問をよくいただきます。 私の答えは、「最初の乳歯が生え始めたら(生後6ヶ月頃〜)」、遅くとも「1歳半健診の頃」には一度受診していただきたいと考えています。
「まだ虫歯もないのに?」と思われるかもしれません。しかし、これには大きな理由があります。 虫歯ができて痛みがある状態で初めて来院すると、どうしても「痛い治療」からスタートしなければなりません。これでは、お子さまにとって歯科医院が「痛いことをされる嫌な場所」として記憶されてしまいます。
一方、痛みのない健康な状態でデビューすれば、最初は「歯を磨いてもらうだけ」「先生とお話するだけ」で終わります。 「歯医者さんは、お口をキレイにしてくれる気持ちいい場所」 そう認識してもらうことが、将来の健康な歯を育てるための何よりの土台となります。
後悔しないために。小児歯科を選ぶ「5つの視点」
では、数ある歯科医院の中から、どこを選べばよいのか。ホームページや口コミだけでは見えにくい部分も含め、チェックしていただきたい5つのポイントを挙げます。
- ① 「いきなり削らない」方針か 緊急性が高い場合を除き、泣いている子を押さえつけて治療するような医院は避けた方が無難です。まずは雰囲気に慣れることを優先してくれるかを確認しましょう。
- ② 子どもへの「声かけ」があるか 医師やスタッフが、親御さんだけでなく、お子さま自身の目を見て話しかけているかは重要です。「今日は何をするのか」を子どもにも分かる言葉で説明する姿勢がある医院は信頼できます。
- ③ 予防(フッ素やシーラント)に積極的か 治療だけでなく、フッ素塗布やシーラント(奥歯の溝を埋める予防処置)など、守るためのケアを提案してくれる医院を選びましょう。
- ④ 親への説明と同意(インフォームドコンセント) 「今からどんな処置をするのか」「なぜそれが必要なのか」を親御さんにしっかり説明し、納得を得てから進めてくれる医院であることが大切です。
- ⑤ スタッフ全員が子どもに慣れているか 受付での対応や、待合室での声かけなど、医院全体が「子ども歓迎」の雰囲気を持っていると、親御さんの精神的な負担も軽くなります。
当院のこだわり:お子さまのペースに合わせた「ステップ診療」
私たち松山歯科医院では、お子さまが自分から口を開けてくれるようになるまで、決して無理強いはしません。 具体的には、**TSD法(Tell:話す、Show:見せる、Do:行う)**というテクニックを用いた「ステップ診療」を行っています。
- Tell(話す): 「今日は歯磨きの練習をするよ」「バイキンさんをやっつけようね」と優しく説明します。
- Show(見せる): 使う器具を実際に見せて、「これは風が出る機械だよ」「怖くないよ」と触ってもらい、安心してもらいます。
- Do(行う): 納得してくれたら、実際に処置を行います。
もちろん、最初は診療チェアに座るだけで終わることもありますし、器具を見るだけで帰る日があっても構いません。 「今日は座れたね!すごいね!」と成功体験を積み重ねることで、お子さまは自信を持ち、必ず治療を受け入れられるようになります。 遠回りに見えるかもしれませんが、これが「歯医者嫌い」を作らないための、一番の近道だと私たちは確信しています。
通いやすさと環境は、親子双方の「安心」につながります
小さなお子さま連れの通院は、それだけで大変なものです。 「ベビーカーで入るのに段差があって困った」「待ち時間に子どもが騒いで気まずい思いをした」といった経験をされた方もいるかもしれません。
親御さんがストレスを感じていると、その緊張はお子さまにも伝わってしまいます。 だからこそ当院では、親子でリラックスして通える環境づくりにこだわりました。
- 完全バリアフリー: ベビーカーのまま診療室までスムーズに入れます。
- キッズスペース完備: 待ち時間も楽しく過ごせるよう、絵本やおもちゃをご用意しています。
- 土曜診療: 平日はお仕事や園でお忙しいご家庭でも、休日を利用してゆっくり通院いただけます。
光が丘駅から徒歩圏内という立地もあり、お散歩やお買い物のついでに「遊びに行く感覚」で立ち寄っていただけるような、身近な歯科医院でありたいと願っています。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました。 子どもの頃の歯科体験は、その子の人生の財産になります。 「歯医者さんは怖くない、自分の歯を守ってくれる味方なんだ」とお子さまが思えるよう、私たちが全力でサポートいたします。
光が丘でお子さまと一緒に通える歯科医院をお探しなら、ぜひ松山歯科医院にご相談ください。 泣いてしまっても大丈夫です。スタッフ一同、笑顔でお待ちしております。

