医院ブログ

ホワイトニングのよくある質問② 2022.11.04 NEW



松山歯科医院です。
本日はホワイトニングのよくある質問にお答えしていきます。

Q.ホワイトニングとクリーニングの差は?

ホワイトニング:ホワイトニングジェルを歯の表面に塗布して、歯の内側を漂白することによって歯の色そのものを明るくする
クリーニング:歯の表面に付着した汚れ(煙草のヤニや茶渋など)を除去して歯を綺麗にする

そのため「歯の色を改善したい場合」でも、

歯の内部にも着色している→ホワイトニングがおすすめ
歯の表面に着色している→クリーニングがおすすめ

ということになります。また、内部にも表面にも着色しているのであれば、「クリーニング→ホワイトニング」と進めるのが普通です。

いずれにしても一般の方に判断できることではありませんから、まずは歯医者を訪れて相談してみましょう。

Q.ホワイトニングに対応していない歯は?

ホワイトニングが可能なのは自然の歯のみです。人工のインレーやクラウンをホワイトニングすることはできません。また、抗生物質などの薬の影響で酷く変色しているケースでは、ホワイトニングの効き目が落ちるかもしれません。
そして重度の虫歯や知覚過敏がある歯に関しては、先にそれらを治す必要があります(歯のコンディション次第ではホワイトニングができない場合もあります)。

Q.ホワイトニングは危険ではありませんか?

ホワイトニング先進国の米国では、「FDA(米国政府食品医薬品局)」によって認可されており、これまで数十万人が実行しています。また、ホワイトニングの安全性に関しては、たくさんの論文や研究によって証明されています。

Q.ホワイトニングの痛みは?

ややしみる可能性はありますが、痛みに襲われることはほぼありません。また、ホワイトニングの影響による知覚過敏の出方も人それぞれであり、歯質(亀裂や厚みなど)によって一時的にしみる方もいれば、全くしみない人もいます。
それから下の歯は、上の歯よりも薄いためしみやすいと言えます。

ただ、いずれにしてもホワイトニング中~直後に発生するこれらの症状は、しばらくすればおさまります。そして治療後にフッ素を塗布したり、ホワイトニングの時間を短めにしたり、ホワイトニング剤の濃度を低くしたりすれば、症状を抑えることも可能です。

Q.ホワイトニングに関して気をつけるべきことは?

ホワイトニング期間中は「色の濃い飲食物」をできるだけ摂らないようにしましょう。
また、ホームホワイトニング(家でするホワイトニング)では、前もって説明された方法を厳守しなければなりません。
さらにホワイトニング中に知覚過敏や違和感が出る場合もあります。ですが、ホワイトニングの回数や時間を変えれば症状を和らげることができます。
その他、必ずドクターの指示に従ってください。

Q.ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングは両方行うべき?

まずそれぞれの特徴は以下の通りです。

オフィスホワイトニング:歯医者で行う。1回だけで終わるため手軽。忙しい方におすすめの方法
ホームホワイトニング:自宅で行う(セルフ)。都合がつくタイミングで行えばいいものの、一日で完了するわけではないため地道に取り組む必要があります。

ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングのどちらかだけでもホワイトニング効果が望めます。
ただ、よりしっかりと白くしていきたいのであれば、ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングを両方行うことを推奨します。

少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。

 
練馬区光が丘駅周辺の歯医者
『松山歯科医院』
住所:東京都練馬区旭町1丁目38−12
TEL:03-3976-3355

歯の矯正において頭痛が発生しやすいタイミングは?② 2022.10.21

歯の矯正において頭痛が発生しやすいタイミングは?②



松山歯科医院です。
本日は「歯の矯正において頭痛が発生しやすいタイミング」についてお話しします。

4:硬い物を食べるとき

矯正期間中に硬い物を食べることで、歯の痛み・頭痛が発生・悪化することもあります。
そして一口に「硬い物」と言っても種類があります。
「硬度が高いもの」以外にも影響が出やすい食べ物があるので気をつけてください。
単純に硬い物:せんべいなど
噛みごたえのあるもの:ホルモンなど
噛み切りにくいもの:するめなど

「装置によって、あえて歯の根っこが動きやすい状態にしている」ため、硬い物を噛むと歯が多少グラグラして痛みを感じやすくなるのです。ですから硬い物を食べる際は細かくカットしたり砕いたりしてからにすることをおすすめします。

5:食いしばりの影響

歯の食いしばりをしていると歯の痛み・頭痛などに襲われるかもしれません。
矯正中は装置によって歯がスライドしやすい状態にしていますから、食いしばりで力を加えてしまうことにより、神経に刺激が及んでしまい、その影響で痛くなる可能性があるのです。
特に睡眠中の食いしばりは意識してやめることはできず、そのまま起床時に痛みに襲われるケースが多いですから、症状が酷いのであれば一度歯科医院で相談することを推奨します。
そして日中の活動時に食いしばりをしている場合は、意図的にやめてみましょう(痛みや矯正への影響を抜きにして考えても、食いしばりは好ましいことではありません)。
ちなみに食いしばりをしない人でも、矯正期間中は力が入り、アゴ・首・肩付近が緊張して、朝起きた際に頭痛に見舞われる場合があります。

6:歯磨き時

歯磨きなどで軽い力が及ぶだけでも歯の痛み・頭痛が発生するかもしれません。
ですがブラッシングをしないわけにはいきませんから、鎮痛剤を使ってでも歯磨きは行ってください。もちろん痛いからといって雑に済ませてしまうのも厳禁です。普段通り丁寧にブラッシングしましょう。

7:メンタル面のストレスが及んだとき

メンタル面のストレスの影響で頭痛が発生する場合もあります。
「歯の痛みそのもの」や「矯正による不便」などによってストレスが蓄積すれば、自律神経が不安定になり、頭・肩付近の筋肉が収縮し、頭痛になりやすくなります。
また、自律神経が乱れていると身体が緊張しやすくなり、無意識時や睡眠中に食いしばりをしてしまい、その影響で頭痛が発生することもあります。

少しでも参考になれば幸いです。
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歯の矯正において頭痛が発生しやすいタイミングは?① 2022.10.07



松山歯科医院です。
本日は「歯の矯正において頭痛が発生しやすいタイミング」についてお話しします。

矯正ではブラケットやワイヤーなどを使って歯に力を加えてスライドさせていきます。そのため個人差はあるものの、違和感や痛みが生じるものです。

中には頭痛に襲われる人もいます。
そこでここでは頭痛が発生しやすいタイミングなどについて解説していきます。

『1:エラスティックゴムをかけるとき』

エラスティックゴムとは歯の矯正に使う小さな輪ゴムのようなものであり、下アゴと上アゴにまたがるように掛けることで、歯を適切な位置へと導くことができます。
そしてエラスティックゴムをつけるとき・外すときに歯の痛みや違和感に襲われるケースがあります。「装置の力が歯に及んで歯がスライドし始めること」が主な原因とされています。

ただ、1~2週間程度で慣れてきて痛みが引いていく方が大半です。しかしこれにも個人差があり、痛みが長引いてしまう人もいれば、痛みが全く出ない方もいます。

『2:初めて装置をつけるとき』

ブラケットやワイヤーなどの装置をつけるときに、歯の痛みや頭痛に見舞われる可能性があります。装置による歯に力を加えてスライドさせているからです。

数日ほどで痛みや違和感が引いていく方が大半です。ただ、これにも個人差があり、痛みが長引いてしまう人もいれば、「違和感は発生しても、痛みはほぼない」という人もいます。

『3:装置の調節時』
矯正装置をつけてからも調節をしなければなりません。医院によって調節するペースは異なりますが、一例として1か月に1回ほどの頻度で装置の調節を行うことになります。

この調節時にはどうしても歯に大きな力が及びますから、慣れるまで歯の痛みや頭痛が生じやすくなります。

少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。

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虫歯についてのQ&A② 2022.09.26



松山歯科医院です。
本日は虫歯についてのご質問にお答えします。

「Q:やはり電動歯ブラシは効果が高いですか?」
A:「普段の手磨きの質」によるため、優位な違いはないとされています。

ただ、「手が疲れて適切なブラッシングができない」という人は少なくありませんから、電動歯ブラシに変更することで、明らかに歯磨きの仕上がりが向上する方もいます。

ですが電動歯ブラシの使い方が良くないと、歯肉や歯にダメージを与える可能性もありますから気をつけてください。

「Q:歯間ブラシやデンタルフロスは使うべきでしょうか?」
A:使う必要があります。歯間ブラシやデンタルフロスには以下のことが期待できるからです。

・ブラッシングしにくい場所のバイオフィルム(色々な菌が集まって歯の表面にくっついた膜)を取る
・(年齢などの影響で)歯肉が下がるなどして、根がさらけ出されている場所をきちんとキレイにする

普通のブラッシングだけで口の中の汚れを全て除去することはできません。
ですから、ぜひ歯間ブラシやデンタルフロスも使ってください。「就寝前のブラッシング時」だけで構いません(最も丁寧に磨くべきタイミングであるため)。

ただ、デンタルフロスを使うときに力を入れすぎたり、サイズの合わない歯間ブラシを用いたりすると、歯肉が下がるかもしれません。ですから、一度歯医者のドクターに相談してみることをおすすめします。

「Q:「コーラなどの炭酸飲料が歯を溶かす」というのは事実ですか?」
A:事実です。

エナメル質の臨界はph5.5ほどですが、コーラをはじめとする炭酸飲料はph2.5程度ですから歯を溶かします。その他、ph2.5ほどのレモン、ph3.0ほどのワインなどについても同じことが言えます。

そのため涎による中和と再石灰化が非常に重要です。

さて、歯に強酸性の飲食物が触れ続けることは、歯にとって大きな負担となります。そして「口の中の酸性の影響で歯が溶けること」を「酸蝕症」と言います。虫歯とは違うものですが、酸蝕症になっている=「酸を好む細菌が殖え、酸を苦手とする細菌が減る」ため、虫歯のリスクが上がります。

ただ、短期間で歯が溶解するわけではありませんから、普通の食生活の方であれば過剰に心配する必要はありません。
ですがそれでも不安なのであればコーラなどはストローを使って飲むと良いでしょう(歯に触れにくくなるため)。

また、頻繁に吐いてしまう方は「嘔吐物の酸性」が悪さをする可能性があるため注意が必要です(もちろんそれ以前に嘔吐自体を治すべきですが)。

少しでも参考になれば幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。

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健康で長生きするための知識を身につけよう!オーラルフレイルとは? 2022.09.09



松山歯科医院です。
本日は「オーラルフレイルとは?」についてお話しします。

 
・健康で長生きするためには「フレイル」の理解が重要

フレイルとは、病気や加齢によって、筋力の維持や認知機能などの日常生活機能が低下している状態です。
その結果、要介護になる確率が高く、健康に年を重ねる人の割合が低くなります。
つまり、「健康」と「要介護」の中間の状態がフレイルといえます。

また、口の中の機能がやや低下する「オーラルフレイル」は、フレイルになる前の段階で起こる可能性があることが分かってきています。
つまり、健康寿命を延ばすためには、オーラルフレイルが出ていないかチェックすることが重要なのです。

・オーラルフレイルを示すサインは?

オーラルフレイルは、次のような症状が伴います。

・食事中に誤ってこぼすことが日常的にある
・頻繁にむせる
・かたい食べ物が噛めない
・柔らかい食べ物ばかりを好む
・滑舌が良くない
・口の中が乾燥している

治療を受けないで放置するのは、オーラルフレイルを悪化させる一方です。
これまでのデータによると、オーラルフレイルがある人は、ない人に比べて不健康になり、要介護状態になるリスク・死亡リスクが約2倍あると言われています。

口腔内の少しの変化が、体全体の衰えの前兆になるのです。

・オーラルフレイルを防ぐために

オーラルフレイルを予防するためには、口腔内と歯の健康を維持することが必要です。日頃から歯科医院で検診やクリーニングを受けることで、歯周病や虫歯など、口腔内のトラブルを予防することができます。

自分の口の中の状態を認識すれば、結果的に歯磨きもしっかり、ていねいに行うことができるようになります。

・オーラルフレイルを改善する方法

オーラルフレイルは、初期の段階で発見し、適切な予防処置を施すことで、本来の健康な状態に戻すことができます。

口の周りを取り囲む筋肉を鍛えることで、噛む力や飲み込む力を維持することが可能です。

その結果、表情が豊かになったり、滑舌が良くなったりすることで、コミュニケーションが取りやすくなるなど、充実した人生を送ることができるようになるのです。

ここでは、私たちがおすすめする、健康なお口を維持するためのエクササイズをご紹介します。
体を鍛えるために歩いたり走ったりするのと同じように、お口も鍛えることができるのです。

少しでも参考になれば幸いです。
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虫歯についてのQ&A① 2022.08.26

松山歯科医院です。
本日は虫歯についてのご質問にお答えしていきます。

​​Q:冷たいものが歯にしみる場合は必ず虫歯なのでしょうか?
A:虫歯でないケースも多いです。

歯がしみるのは「知覚過敏」の影響である場合が多いため、虫歯でない可能性の方が高いです。

ただ、虫歯のせいで冷たいものが歯にしみることも当然ありますし、そういったケースでは虫歯がかなりエスカレートしていると考えるべきです(虫歯は一定以上に悪化しないと痛くならないものです)。

知覚過敏であっても虫歯であっても(それ以外でも)、無視するべきではありませんから、一回歯医者に行くことをおすすめします。

Q:「虫歯だけれど削る必要はない」と言われました。軽い虫歯の段階で削って治療するべきではないのでしょうか?
A:虫歯については「削らないで様子を見る」方が良いケースも多々あります。

以下のどちらかに該当する場合は「削らない」と判断される可能性が高いです。
1:穴があるもののかなり小さく、治療をするとなれば健康な歯を多く削ることになる
2:歯の表面に変色などがあるものの、穴はない(虫歯が内部に届いているわけではない)

特に2については、削る必要性はほとんどありません。歯の再石灰化の影響で、見た目が完全に回復することも珍しくないくらいです。

1に関してはドクターによって考え方が違います。まずは主治医ときちんと相談し、何か気になる部分がある場合は、他の歯医者に行って話を聞くのも良いでしょう(セカンドオピニオン)。

Q:食事を終えてすぐにブラッシングをするのは良くないと聞きましたが、実際にはどうなのでしょうか?
A:酸性の強い飲食物を摂ってから30分以内にブラッシングをすると、歯が多く削れるというデータは存在します。

そのため食事を終えてから30~60分ほど経過してからブラッシングをする方が良いという意見も多いです。ただ、「酸性の強い飲食物を頻繁に摂っている」のでなければ、そこまで心配する必要はないとされています。

※やむを得ず食後に即就寝する場合は歯を磨きましょう。
※酸性の強い飲食物:柑橘類、炭酸系のジュース、赤ワイン、ビールなど

少しでも参考になれば幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。

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インプラントの治療期間を6ヶ月→2ヶ月で出来る、最新のインプラント治療とは? 2020.04.18

※下記は先日受けたインタビューの内容になります

当院の院長が先日、某メディアの医療ライターさんに取材された際の内容をHPにも掲載させていただいております。
是非ご覧になっていただけると幸いです。

従来のインプラント治療について

Q: 先生今日はお時間をいただきありがとうございます

こちらこそ、ありがとうございます。

Q: では早速質問に移らせてください。

はい、何でも聞いて下さい。

Q: 従来のインプラント治療は治療期間が長いと聞いたことがあるのですが、どのくらいの時間がかかるものなのでしょうか?

歯肉に特に問題がなく歯周病治療を行う必要がなければ、1本あたり大体4~7か月くらいの期間がかかります。
まずはカウンセリングを行い、抜歯を行いそこで4~6週間ほど様子を見る必要がありますね。その後、CTの撮影を行います。そこでインプラントを埋入することができる骨の量が十分にあるかどうかを確認する必要があります。
インプラントを行うことが出来ると判断できれば、埋入する骨を作る期間が必要です。大体これが4~6ヶ月ほどですね。
インプラントが埋入できる状態であると判断できれば、そこでようやくインプラントの埋入手術を行います。一度歯茎の中にインプラントを入れてから骨と結合するまで上顎で6ヶ月、下顎で3ヶ月の期間がかかります。
歯を入れる前に一回歯茎を開き、インプラントが骨に結合しているかどうか確認を行いますが、歯茎を開くと当然炎症を起こすので、その炎症が引くのに待つ期間が2週間。その後、歯の型をとり設置するのに大体1ヶ月といったところですね。

Q: インプラント治療は1本でもかなり期間がかかるものなんですね…治療期間が長いことのデメリットは何かありますか?

はい。噛めない期間が長いということは、咀嚼せずに食べ物を丸飲みをする機会が多くなってしまって内臓に負担が増えてしまいます。結果、色々な全身疾患のリスクが増えます。
また、右の歯がない場合は自然と左だけで噛むようになります。そうすると、左の歯ばかりに負荷がかかるので左の歯にとってリスクになります。もちろん顎の筋肉も従来とは違った使い方になってしまうので、歯並びが崩れてしまうリスクや顎関節症になってしまうリスクも持っています。そのことも、残っている歯の寿命も短くしてしまいます。

Q: なるほど、理解が深まります。治療期間を短くすることだけを考えれば、他にも抜けた歯を補う治療法は入れ歯やブリッジもあるかと思うのですが、インプラントとどっちが良いのですか?

必ずしも何が良いということはなく、患者様の考え方によって変わってしまいますね。
費用を抑えることを一番に考えるということであれば、選択肢としては保険の入れ歯が一番コストを安く抑えることができます。
しかし、入れ歯だと従来の噛み心地の3割くらいだといわれていますし、見栄えの問題も生じてしまいます。
ブリッジという選択肢もあり、費用もできるだけ安く抑えたいし見栄えを入れ歯よりも良くしたいという場合には良い選択です。
しかし、ブリッジは欠落している歯の両側の歯が健全であることが大切で、その健全な歯を削る必要があります。
歯に負担をかけるという意味では入れ歯も一緒で、残っている歯にバネをかける必要があるのでバネをかけられている健全な歯はダメージを受けていずれ抜歯になってしまうということも十分にあり得ます。

見た目や他の歯の負担、噛み心地を重要視されるのであればインプラントがやはり良い選択といえます。

インプラントは治療期間が長いのが大変。なので、治療期間さえ解消できればインプラント治療は総合的にみて良い治療だと言えます。
一番心配される費用の面に関しては考え方次第なのですが、1本の歯の価値=100万円といわれています。過去の歯を折ってしまった訴訟の損害賠償額や歯にかかる治療費からみてこの金額は計算されていますが、妥当かと思います。その歯を入れ歯とブリッジでは2本もダメにしてしまうことから、費用の面で見てもインプラントにはメリットが大きいかと私は考えていますね。

また、もう一つ患者様が懸念される期間に関しては、今回テーマに上がっている即時荷重と呼ばれるインプラントの概念を使えば解消できるということが多いかと思います。

Q: なるほど、見た目・他の歯への負担・噛み心地の点でもインプラントが最適な方法ということですね、ありがとうございます。インプラント治療に関して、事故や治療が痛いといったネガティブな声をお聞きするのですが、その点についてはいかがでしょうか?

事故に関しては、術前の診査で回避できます。
当院ではその場でCTで確認をさせていただいており、その状態を確認しインプラント治療の事故のリスクを回避しています。またガイデッドサージェリーを用いることで、より安全に手術を進めています。
痛いというケースは、手術の侵襲が大きすぎる場合が考えられます。今では低侵襲の治療が主流になっているので、痛いということもほとんどないかと思います。

私が手術を行ったケースでは、今までも事故は1件もなく、術後に痛み止めを服用されているというケースもほとんどありませんでした。

Q: ありがとうございます。先生にお聞きするのも恐縮ですが、1本10万円を切るような格安のインプラントの歯科医院でも事故は起きないものでしょうか?

事故という観点では、先ほどお話したように術前にしっかりとした準備ができるかどうかが重要になります。
1本10万円のインプラントが最も大きく違う点としては素材の信用度だと思います。例えば、インプラントが10年持ちます!といわれてもインプラントメーカーが設立後5年だったらエビデンスがないですよね?
またインプラントは長年使うものなので、10年後に修理をしようと思っても会社がつぶれてしまっていて部品が手に入らなくなって再度手術のやり直しをしなければならないというケースも十分に考えられます。
また、治療でオプションが必要になって結果10万円におさまらないケースも多いと聞きます。

そのため、安易に価格だけで選ばずに慎重になったほうが良いと思います。

Q: では、インプラント治療では、術前診査をきちんと行ってくれる病院を選択することが安全ということですね。

はい。
そのような設備が整った上で、医院で適切な手術を受ければ、まず患者様がご心配されているようなことは起きないでしょう。
より多くのリスクを回避するのであれば、オペ室がある医院で手術を受けたほうが良いと思います。無菌環境で手術を行うことは、感染症を防ぐためには必要です。
また遠心分離機もあると良いです。簡単に言うと、手術後の痛みを減らすだけではなく、患者様の傷の治りを早くすることができます。
手術が怖いという方にも対応するためには、麻酔医を呼んで静脈内鎮静法を行うことができる環境も大切です。目が覚めたら手術が終わっているので、患者様の負担を限りなく少なくすることができますからね。

短期間で出来る最新のインプラント治療

Q: インプラント治療について、教えていただきありがとうございます。今回テーマとなっている6ヶ月→2ヶ月で出来るインプラント治療とはどのようなものなのでしょうか?

はい、即日で出来るインプラント治療は“即時荷重”という方法です。
Short(治療期間の短縮)、Simple(簡単・簡便)、Small(最小侵襲)、Safe(安全)の4Sコンセプトというものを掲げていて、短期間で、シンプルに、低侵襲で、安全に治療を行うことができる方法なので患者様にとっても負担は少なくなります。

カウンセリングの後CTを撮影し、埋入する部位の骨の幅・高さ・質が即時荷重を行える状態かどうかを確認します。
状態の判断には細かい基準もあり、即時荷重を行える基準だと判断ができれば、抜歯を行った直後にインプラントを埋入し、アバットメントと仮の歯の取り付けまで行います。
骨の幅や高さがない場合でも、その状態に適したインプラントを選択することができるのも即時荷重の良さですね。
その後、最終的に取り付ける歯の作成を行いながら2カ月間様子を確認し、問題なければその歯の取り付けを行います。
なので、実質インプラントの埋入から最終的な歯を取り付けるまで2ヶ月で終わるわけです。
患者様にとっても歯がない期間が短ければ短いほどお口にとっては良いですし、噛む力が少し加わることでインプラントの骨との結合も早くなりますので即時荷重は良い点が非常に多いんです。

ただし、即時荷重は必ず行えるわけではありません。患者様の骨の高さや密度などの条件が必要ですし、それを適切に判断できるドクターのもとで行う必要があります。

Q: そのような方法があるんですね。実際に治療期間はどのくらい変わるんですか?

1年~1年半の治療期間のインプラント治療でも、2ヶ月ほどで終えることができます。 シンプルに、というコンセプトのもと無理に骨を増やしたりせずに短い規格のインプラントを選択したりすることもできるので、骨を作ったりする期間も短縮することができます。

Q: 正直、患者様が心配しているリスクの面が増えたりはしないのでしょうか?

色々なことが心配かと思いますが、事故や痛みに関しては低侵襲なので従来のインプラント治療と比べてリスクは低くなります。
また、患者様が歯のない期間に噛めなくなって歯並びや顎関節が悪くなってしまうリスクを回避出来るという意味ではよっぽどリスクの少ない方法といえます。
ただ、ドクターの技術と判断力が求められるのが即時荷重のインプラント治療です。なので、専門的な技術を習得した医院で治療を受けられるのが良いかと思います。

Q: 従来の治療法と比べて、費用は変わるのですか?

費用は当院では一切変わりません。
骨を増やしたりする治療の費用などはむしろ削減することができます。
後来院回数が減るので患者様の負担も少ないと思います。

Q: 先生の医院で、即時荷重のインプラント治療を受けた患者さんの反応についても教えてください

声として多いのは、「すぐに綺麗で噛める歯が手に入ってよかった」「施術時の痛みが全然なかった」「かみ心地が自分の歯と変わらない」などです。

インプラントの治療の受診先を見極めるポイントは?

Q:短期でインプラント治療を行いたいのであれば、即時荷重のインプラントを行っている医院を選べば良いということですよね。そのような医院は数があるのでしょうか?

はい、その通りです。即時荷重を行っている歯科医院且つ患者様のお口の中の環境が適していれば、短期でインプラント治療を行うことができると思います。
全ての歯科医院でできるわけではないと思うので、必要とされている患者様の数からするとまだまだ数が少ないように思えます。
ドクターの技術と判断力が必要になりますからね。

Q: 詳しくありがとうございます。それ以外にも、どういう基準で受診先の歯科医院を選定すればよいのかをもっと詳しく教えていただくことはできますか?

はい、もちろんです。
初診時に何をしているのか?というのは非常に重要なポイントです。
具体的な例を挙げると、歯周病の検査をしているかどうか、かみ合わせのチェックをしているかどうか、CTによる診断を行っているかどうかは最低限必要ですね。
後はカウンセリングでどんなことを話しているのかも重要です。
例えば、“生涯医療費という観点からお口の中全体ことを考えて提案してくれているのか?”ということも大切です。“今抱えている問題点を解決する方法や残ってしまうリスクなどを丁寧に相談できるかどうか?”“治療後のメンテナンスという観点まで見据えて、治療計画を立てているかどうか?”なども重要です。

Q: カウンセリングの段階でも、判断が出来るんですね。

はい。他にもカウンセリングで判断できるポイントとしては、「もともとの歯を失った理由まで、きちんと考慮していること」も大切です。
歯周病が原因なのか?虫歯が原因なのか?外傷が原因なのか?によって考えるべきポイントは変わってきます。また、困っていることは何か?と聞いてくれているのかどうかも大切です。
患者様が困っていることに対して、本当にインプラント治療が適切か考えるのもドクターにとっては大切なことですからね。

Q:単に即時荷重を行っていることに加えて設備が整っている医院だから大丈夫という判断はできないということですね。

おっしゃる通りですね。カウンセリングの段階や検査の段階のドクターの対応も見て、本当にこの医院に任せてよいかどうか?の判断を是非していただければと思います。

Q:先生の医院では、インプラント治療の相談だけでも可能ですか?

はい、行っております。患者様が即時荷重のインプラントをしたいという要望でいらっしゃったとしても、必ずカウンセリングや検査を行って、本当にインプラント治療が適切かどうか?適切であれば即時荷重が適応できるかどうかを正確に判断しながら患者様の要望を実現できる提案をさせていただきます。

Q:最後に、読者へのメッセージがあればお願いします

インプラントは欠損部分を補うには非常に良い治療法ですし、即時荷重はインプラント治療の欠点である治療期間の面を解消できる治療法です。ただ、患者様のご要望や状態によっては他の治療法が適切なケースもあります。なので、大変かもしれませんが一度ご相談に行くことが患者様のお悩みを解消してご要望を実現できる一番の近道といえるかもしれません。


松山先生、本日はインタビューにご協力いただきありがとうございました。

インタビューワーまとめ

今回はインプラント治療の即時荷重という、より早く失ってしまった歯を補填することで患者様の生活の質を早期回復する方法についてご紹介させていただきました。
即時荷重を行うには、歯科医師の技術と正確な診断が必要なだけではなく、リスクを減らすためには様々な条件が必要だということがお分かりいただけたかと思います。
この記事をお読みいただけている方は既にご理解いただいている方がほとんどだと思いますが、ご自身の歯は非常に大切です。私たちのインタビューがぜひ患者様の医院選択の一助になればと思います。