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インプラントの治療期間を6ヶ月→2ヶ月で出来る、最新のインプラント治療とは? 2020.04.18

※下記は先日受けたインタビューの内容になります

当院の院長が先日、某メディアの医療ライターさんに取材された際の内容をHPにも掲載させていただいております。
是非ご覧になっていただけると幸いです。

従来のインプラント治療について

Q: 先生今日はお時間をいただきありがとうございます

こちらこそ、ありがとうございます。

Q: では早速質問に移らせてください。

はい、何でも聞いて下さい。

Q: 従来のインプラント治療は治療期間が長いと聞いたことがあるのですが、どのくらいの時間がかかるものなのでしょうか?

歯肉に特に問題がなく歯周病治療を行う必要がなければ、1本あたり大体4~7か月くらいの期間がかかります。
まずはカウンセリングを行い、抜歯を行いそこで4~6週間ほど様子を見る必要がありますね。その後、CTの撮影を行います。そこでインプラントを埋入することができる骨の量が十分にあるかどうかを確認する必要があります。
インプラントを行うことが出来ると判断できれば、埋入する骨を作る期間が必要です。大体これが4~6ヶ月ほどですね。
インプラントが埋入できる状態であると判断できれば、そこでようやくインプラントの埋入手術を行います。一度歯茎の中にインプラントを入れてから骨と結合するまで上顎で6ヶ月、下顎で3ヶ月の期間がかかります。
歯を入れる前に一回歯茎を開き、インプラントが骨に結合しているかどうか確認を行いますが、歯茎を開くと当然炎症を起こすので、その炎症が引くのに待つ期間が2週間。その後、歯の型をとり設置するのに大体1ヶ月といったところですね。

Q: インプラント治療は1本でもかなり期間がかかるものなんですね…治療期間が長いことのデメリットは何かありますか?

はい。噛めない期間が長いということは、咀嚼せずに食べ物を丸飲みをする機会が多くなってしまって内臓に負担が増えてしまいます。結果、色々な全身疾患のリスクが増えます。
また、右の歯がない場合は自然と左だけで噛むようになります。そうすると、左の歯ばかりに負荷がかかるので左の歯にとってリスクになります。もちろん顎の筋肉も従来とは違った使い方になってしまうので、歯並びが崩れてしまうリスクや顎関節症になってしまうリスクも持っています。そのことも、残っている歯の寿命も短くしてしまいます。

Q: なるほど、理解が深まります。治療期間を短くすることだけを考えれば、他にも抜けた歯を補う治療法は入れ歯やブリッジもあるかと思うのですが、インプラントとどっちが良いのですか?

必ずしも何が良いということはなく、患者様の考え方によって変わってしまいますね。
費用を抑えることを一番に考えるということであれば、選択肢としては保険の入れ歯が一番コストを安く抑えることができます。
しかし、入れ歯だと従来の噛み心地の3割くらいだといわれていますし、見栄えの問題も生じてしまいます。
ブリッジという選択肢もあり、費用もできるだけ安く抑えたいし見栄えを入れ歯よりも良くしたいという場合には良い選択です。
しかし、ブリッジは欠落している歯の両側の歯が健全であることが大切で、その健全な歯を削る必要があります。
歯に負担をかけるという意味では入れ歯も一緒で、残っている歯にバネをかける必要があるのでバネをかけられている健全な歯はダメージを受けていずれ抜歯になってしまうということも十分にあり得ます。

見た目や他の歯の負担、噛み心地を重要視されるのであればインプラントがやはり良い選択といえます。

インプラントは治療期間が長いのが大変。なので、治療期間さえ解消できればインプラント治療は総合的にみて良い治療だと言えます。
一番心配される費用の面に関しては考え方次第なのですが、1本の歯の価値=100万円といわれています。過去の歯を折ってしまった訴訟の損害賠償額や歯にかかる治療費からみてこの金額は計算されていますが、妥当かと思います。その歯を入れ歯とブリッジでは2本もダメにしてしまうことから、費用の面で見てもインプラントにはメリットが大きいかと私は考えていますね。

また、もう一つ患者様が懸念される期間に関しては、今回テーマに上がっている即時荷重と呼ばれるインプラントの概念を使えば解消できるということが多いかと思います。

Q: なるほど、見た目・他の歯への負担・噛み心地の点でもインプラントが最適な方法ということですね、ありがとうございます。インプラント治療に関して、事故や治療が痛いといったネガティブな声をお聞きするのですが、その点についてはいかがでしょうか?

事故に関しては、術前の診査で回避できます。
当院ではその場でCTで確認をさせていただいており、その状態を確認しインプラント治療の事故のリスクを回避しています。またガイデッドサージェリーを用いることで、より安全に手術を進めています。
痛いというケースは、手術の侵襲が大きすぎる場合が考えられます。今では低侵襲の治療が主流になっているので、痛いということもほとんどないかと思います。

私が手術を行ったケースでは、今までも事故は1件もなく、術後に痛み止めを服用されているというケースもほとんどありませんでした。

Q: ありがとうございます。先生にお聞きするのも恐縮ですが、1本10万円を切るような格安のインプラントの歯科医院でも事故は起きないものでしょうか?

事故という観点では、先ほどお話したように術前にしっかりとした準備ができるかどうかが重要になります。
1本10万円のインプラントが最も大きく違う点としては素材の信用度だと思います。例えば、インプラントが10年持ちます!といわれてもインプラントメーカーが設立後5年だったらエビデンスがないですよね?
またインプラントは長年使うものなので、10年後に修理をしようと思っても会社がつぶれてしまっていて部品が手に入らなくなって再度手術のやり直しをしなければならないというケースも十分に考えられます。
また、治療でオプションが必要になって結果10万円におさまらないケースも多いと聞きます。

そのため、安易に価格だけで選ばずに慎重になったほうが良いと思います。

Q: では、インプラント治療では、術前診査をきちんと行ってくれる病院を選択することが安全ということですね。

はい。
そのような設備が整った上で、医院で適切な手術を受ければ、まず患者様がご心配されているようなことは起きないでしょう。
より多くのリスクを回避するのであれば、オペ室がある医院で手術を受けたほうが良いと思います。無菌環境で手術を行うことは、感染症を防ぐためには必要です。
また遠心分離機もあると良いです。簡単に言うと、手術後の痛みを減らすだけではなく、患者様の傷の治りを早くすることができます。
手術が怖いという方にも対応するためには、麻酔医を呼んで静脈内鎮静法を行うことができる環境も大切です。目が覚めたら手術が終わっているので、患者様の負担を限りなく少なくすることができますからね。

短期間で出来る最新のインプラント治療

Q: インプラント治療について、教えていただきありがとうございます。今回テーマとなっている6ヶ月→2ヶ月で出来るインプラント治療とはどのようなものなのでしょうか?

はい、即日で出来るインプラント治療は“即時荷重”という方法です。
Short(治療期間の短縮)、Simple(簡単・簡便)、Small(最小侵襲)、Safe(安全)の4Sコンセプトというものを掲げていて、短期間で、シンプルに、低侵襲で、安全に治療を行うことができる方法なので患者様にとっても負担は少なくなります。

カウンセリングの後CTを撮影し、埋入する部位の骨の幅・高さ・質が即時荷重を行える状態かどうかを確認します。
状態の判断には細かい基準もあり、即時荷重を行える基準だと判断ができれば、抜歯を行った直後にインプラントを埋入し、アバットメントと仮の歯の取り付けまで行います。
骨の幅や高さがない場合でも、その状態に適したインプラントを選択することができるのも即時荷重の良さですね。
その後、最終的に取り付ける歯の作成を行いながら2カ月間様子を確認し、問題なければその歯の取り付けを行います。
なので、実質インプラントの埋入から最終的な歯を取り付けるまで2ヶ月で終わるわけです。
患者様にとっても歯がない期間が短ければ短いほどお口にとっては良いですし、噛む力が少し加わることでインプラントの骨との結合も早くなりますので即時荷重は良い点が非常に多いんです。

ただし、即時荷重は必ず行えるわけではありません。患者様の骨の高さや密度などの条件が必要ですし、それを適切に判断できるドクターのもとで行う必要があります。

Q: そのような方法があるんですね。実際に治療期間はどのくらい変わるんですか?

1年~1年半の治療期間のインプラント治療でも、2ヶ月ほどで終えることができます。 シンプルに、というコンセプトのもと無理に骨を増やしたりせずに短い規格のインプラントを選択したりすることもできるので、骨を作ったりする期間も短縮することができます。

Q: 正直、患者様が心配しているリスクの面が増えたりはしないのでしょうか?

色々なことが心配かと思いますが、事故や痛みに関しては低侵襲なので従来のインプラント治療と比べてリスクは低くなります。
また、患者様が歯のない期間に噛めなくなって歯並びや顎関節が悪くなってしまうリスクを回避出来るという意味ではよっぽどリスクの少ない方法といえます。
ただ、ドクターの技術と判断力が求められるのが即時荷重のインプラント治療です。なので、専門的な技術を習得した医院で治療を受けられるのが良いかと思います。

Q: 従来の治療法と比べて、費用は変わるのですか?

費用は当院では一切変わりません。
骨を増やしたりする治療の費用などはむしろ削減することができます。
後来院回数が減るので患者様の負担も少ないと思います。

Q: 先生の医院で、即時荷重のインプラント治療を受けた患者さんの反応についても教えてください

声として多いのは、「すぐに綺麗で噛める歯が手に入ってよかった」「施術時の痛みが全然なかった」「かみ心地が自分の歯と変わらない」などです。

インプラントの治療の受診先を見極めるポイントは?

Q:短期でインプラント治療を行いたいのであれば、即時荷重のインプラントを行っている医院を選べば良いということですよね。そのような医院は数があるのでしょうか?

はい、その通りです。即時荷重を行っている歯科医院且つ患者様のお口の中の環境が適していれば、短期でインプラント治療を行うことができると思います。
全ての歯科医院でできるわけではないと思うので、必要とされている患者様の数からするとまだまだ数が少ないように思えます。
ドクターの技術と判断力が必要になりますからね。

Q: 詳しくありがとうございます。それ以外にも、どういう基準で受診先の歯科医院を選定すればよいのかをもっと詳しく教えていただくことはできますか?

はい、もちろんです。
初診時に何をしているのか?というのは非常に重要なポイントです。
具体的な例を挙げると、歯周病の検査をしているかどうか、かみ合わせのチェックをしているかどうか、CTによる診断を行っているかどうかは最低限必要ですね。
後はカウンセリングでどんなことを話しているのかも重要です。
例えば、“生涯医療費という観点からお口の中全体ことを考えて提案してくれているのか?”ということも大切です。“今抱えている問題点を解決する方法や残ってしまうリスクなどを丁寧に相談できるかどうか?”“治療後のメンテナンスという観点まで見据えて、治療計画を立てているかどうか?”なども重要です。

Q: カウンセリングの段階でも、判断が出来るんですね。

はい。他にもカウンセリングで判断できるポイントとしては、「もともとの歯を失った理由まで、きちんと考慮していること」も大切です。
歯周病が原因なのか?虫歯が原因なのか?外傷が原因なのか?によって考えるべきポイントは変わってきます。また、困っていることは何か?と聞いてくれているのかどうかも大切です。
患者様が困っていることに対して、本当にインプラント治療が適切か考えるのもドクターにとっては大切なことですからね。

Q:単に即時荷重を行っていることに加えて設備が整っている医院だから大丈夫という判断はできないということですね。

おっしゃる通りですね。カウンセリングの段階や検査の段階のドクターの対応も見て、本当にこの医院に任せてよいかどうか?の判断を是非していただければと思います。

Q:先生の医院では、インプラント治療の相談だけでも可能ですか?

はい、行っております。患者様が即時荷重のインプラントをしたいという要望でいらっしゃったとしても、必ずカウンセリングや検査を行って、本当にインプラント治療が適切かどうか?適切であれば即時荷重が適応できるかどうかを正確に判断しながら患者様の要望を実現できる提案をさせていただきます。

Q:最後に、読者へのメッセージがあればお願いします

インプラントは欠損部分を補うには非常に良い治療法ですし、即時荷重はインプラント治療の欠点である治療期間の面を解消できる治療法です。ただ、患者様のご要望や状態によっては他の治療法が適切なケースもあります。なので、大変かもしれませんが一度ご相談に行くことが患者様のお悩みを解消してご要望を実現できる一番の近道といえるかもしれません。


松山先生、本日はインタビューにご協力いただきありがとうございました。

インタビューワーまとめ

今回はインプラント治療の即時荷重という、より早く失ってしまった歯を補填することで患者様の生活の質を早期回復する方法についてご紹介させていただきました。
即時荷重を行うには、歯科医師の技術と正確な診断が必要なだけではなく、リスクを減らすためには様々な条件が必要だということがお分かりいただけたかと思います。
この記事をお読みいただけている方は既にご理解いただいている方がほとんどだと思いますが、ご自身の歯は非常に大切です。私たちのインタビューがぜひ患者様の医院選択の一助になればと思います。