「歯の色」で印象は変わる。歯科医が教える黄ばみの原因と正しいホワイトニング

松山歯科医院のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の松山です。
ふと鏡を見たときや、友人と撮った写真を見返したとき、「あれ? 私の歯、こんなに黄色かったかな…」とドキッとした経験はありませんか? 毎日しっかり歯磨きをしているつもりでも、歯の色は少しずつ変化してしまうものです。 口元は、お顔の中でも特に視線が集まるパーツであり、歯の色がワントーン明るくなるだけで、お顔全体の印象が若々しく、清潔感のあるものに変わります。
最近では、ドラッグストアなどでも「ホワイトニング」と名のつくケア用品を多く見かけるようになりましたが、「試してみたけれど効果が分からない」というご相談もよくいただきます。 実は、歯が黄ばむ原因は一つではなく、その原因に合ったアプローチをしなければ、本来の白さを取り戻すことは難しいのです。
この記事では、歯科医師の立場から、なぜ歯は黄ばんでしまうのかという根本的な理由と、私たちプロが行う「医療ホワイトニング」がなぜ効果的なのかを、分かりやすく解説いたします。 笑顔に自信を取り戻すための第一歩として、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
目次
- 「毎日磨いているのに」なぜ歯は黄ばむのでしょうか
- 「クリーニング」と「ホワイトニング」は目的が違います
- あなたのライフスタイルに合うのは?3つのホワイトニング方法
- 「歯に悪くない?」「しみる?」よくある不安にお答えします
- 医療機関だからこそできる、安心・安全な「白さ」の提供
- まとめ
「毎日磨いているのに」なぜ歯は黄ばむのでしょうか
「しっかり歯磨きをしているのに、なぜ黄ばむのですか?」 これは、ホワイトニング相談で最も多く寄せられる質問です。実は、歯の黄ばみは汚れ(不潔)だけが原因ではありません。大きく分けて3つの要因が重なっています。
- 1. ステイン(着色汚れ)の蓄積 コーヒー、紅茶、赤ワイン、カレー、チョコレートなど、色の濃い飲食物に含まれる色素が、歯の表面の膜と結びついて固着したものです。また、タバコのヤニも強力な着色原因です。これらは湯呑みに茶渋がつくのと同じ原理で、毎日の積み重ねによって徐々に色が濃くなっていきます。
- 2. 加齢による構造的な変化 実はこれが、大人の方の黄ばみの大きな原因です。 歯の表面は半透明の「エナメル質」で覆われており、その内側に黄色味を帯びた「象牙質(ぞうげしつ)」があります。 年齢を重ねると、表面のエナメル質は摩耗して薄くなり、逆に内側の象牙質は厚く、色が濃くなっていきます。 その結果、内側の濃い黄色が透けて見えやすくなり、歯全体が黄ばんで見えるようになるのです。これは内部の構造変化なので、いくら表面を磨いても白くはなりません。
- 3. 歯の表面の傷 強く磨きすぎたり、歯ぎしりをしたりすると、歯の表面にミクロの傷がつきます。その傷の凹凸に色素が入り込むと、ブラッシングでは落ちない着色となってしまいます。
「クリーニング」と「ホワイトニング」は目的が違います
歯科医院には「クリーニング(PMTC)」と「ホワイトニング」というメニューがありますが、この2つは似て非なるものです。
- クリーニング: 歯の表面についた汚れ(歯石やステイン)を、専用の機器で物理的に「落とす」処置です。元の歯の色に戻すことはできますが、元々の歯の色以上に白くすることはできません。
- ホワイトニング: 専用の薬剤を使って、歯の内部の色素を化学的に「分解・漂白」する処置です。加齢によって濃くなった象牙質の色も明るくできるため、ご自身の本来の歯の色よりも白く輝く状態を目指すことができます。
例えるなら、クリーニングは「洗顔」で汚れを落とすこと、ホワイトニングは「美白ケア」で肌のトーンそのものを明るくすること、とイメージしていただくと分かりやすいかもしれません。
あなたのライフスタイルに合うのは?3つのホワイトニング方法
歯科医院で行うホワイトニングには、主に3つの種類があります。それぞれの特徴を知り、ご自身の目的や生活スタイルに合わせて選ぶことが大切です。
- ① オフィスホワイトニング(プロにお任せ) 歯科医院にご来院いただき、高濃度の薬剤と専用のライトを使って行う方法です。 最大のメリットは「即効性」です。1回の施術でも効果を実感しやすいため、「来週の結婚式までに白くしたい」「面接の前に印象を良くしたい」といった、期限が決まっている方におすすめです。
- ② ホームホワイトニング(自宅でじっくり) 患者さま専用のマウスピースを作成し、ご自宅でその中に低濃度の薬剤を入れて装着していただく方法です。 効果が出るまでに2週間〜1ヶ月ほどかかりますが、薬剤がじっくり浸透するため、透明感のある自然な白になりやすく、色戻り(後戻り)しにくいのが特徴です。ご自身のペースで続けたい方に適しています。
- ③ デュアルホワイトニング(最上の仕上がり) オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用する方法です。 短期間で白さを手に入れつつ、その白さを長期間キープできる、いわば「いいとこ取り」の方法です。芸能人のような際立つ白さを目指したい方には、この方法が最も効果的です。
「歯に悪くない?」「しみる?」よくある不安にお答えします
歯を漂白すると聞いて、安全性に不安を感じる方もいらっしゃるかと思います。ここで、よくある誤解について解説します。
- Q:ホワイトニング剤は歯を溶かしたり、傷めたりしませんか? A:いいえ、歯を溶かすことはありません。 歯科で使用するホワイトニング剤の主成分(過酸化水素や過酸化尿素)は、消毒薬などにも使われている安全なものです。歯の構造を変えることなく、色素だけを分解しますのでご安心ください。
- Q:処置中に痛みはありますか? A:一時的に「知覚過敏」のようなしみる症状が出ることがあります。 薬剤の作用で歯が脱水状態になるためですが、これは一時的なもので、通常は数時間から1〜2日で治まります。当院では、しみにくい薬剤を選定し、必要に応じてしみ止めのお薬も処方しております。
- Q:詰め物や被せ物も白くなりますか? A:残念ながら、ホワイトニングは「天然の歯」にしか効果がありません。 すでに治療済みの詰め物(レジン)や被せ物(セラミック等)の色は変わりません。そのため、ホワイトニングで周りの歯が白くなると、逆に治療した歯の色が浮いてしまうことがあります。 その場合は、ホワイトニング後の白くなった色に合わせて、詰め物などをやり直すことで、お口全体の統一感を出すことができます。
医療機関だからこそできる、安心・安全な「白さ」の提供
ホワイトニングは、単に薬剤を塗ればいいというものではありません。 虫歯や歯周病がある状態でホワイトニングを行うと、薬剤が患部に染み込み、激痛を引き起こしたり症状を悪化させたりする危険性があります。
私たち歯科医院の役割は、まずお口全体の健康状態をチェックし、「安全にホワイトニングができる状態か」を診断することから始まります。 もし虫歯が見つかれば、まずは治療を優先し、土台を整えてから審美的なアプローチへと進みます。
また、松山歯科医院では、施術前にしっかりとカウンセリングを行い、「どのくらいの白さを目指したいか」というゴールを患者さまと共有します。 不自然に白すぎる歯ではなく、患者さまの肌の色や雰囲気に調和した「健康的で美しい白さ」をご提案させていただきます。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました。 歯の黄ばみは、年齢とともに誰にでも起こりうる変化ですが、適切なケアを行えば、何歳からでも白く美しい歯を取り戻すことができます。 口元が明るくなると、自然と笑顔が増え、気持ちまでポジティブになれるものです。
もし、光が丘でホワイトニングについてのご相談なら、ぜひ一度、松山歯科医院へお越しください。 「自分の歯は白くなるのかな?」「費用はどれくらい?」といった疑問にも、丁寧にお答えいたします。 あなたの素敵な笑顔作りを、私たちが全力でサポートいたします。

