PMTCの適切な頻度とタイミングとは?

松山歯科医院です。
PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)の頻度は、多くの人が気になるテーマです。
口腔内の健康を保つためにはどれくらいの間隔でクリーニングを受ければ良いのか、頻度について理解することが大切です。
今回は、PMTCを受けるメリットや適切な頻度、そしてセルフケアとの違いなどを詳しく解説します。

 

『PMTCとは?』

PMTCとは、国家資格を持つ歯科医師や歯科衛生士が行う専門的な歯のクリーニングです。
普段の歯磨きやデンタルフロスでは取り除けない歯垢やバイオフィルムを、専用の機械と研磨剤を使って徹底的に除去します。
バイオフィルムとは、細菌が集まって膜のように歯の表面に張り付いたものです。
放置すると歯周病や虫歯の原因になるため、定期的にPMTCを受けることが推奨されます。
特に、日常のセルフケアでは行き届かない歯の隅々までプロの手でケアしてもらうことが、健康な歯を維持するために重要です。
PMTCは虫歯や歯周病を予防するだけでなく、口臭の予防にも効果があります。
口臭の主な原因は口内の細菌が生成するガスですが、PMTCによって口腔内の細菌量を減らすことで、口臭の発生を抑えることができます。

 

『PMTCの効果とメリット』

PMTCの最大のメリットは、虫歯や歯周病のリスクを大幅に減らせることです。
歯磨きでは届かない歯周ポケットや歯と歯の間の汚れも徹底的に取り除くため、セルフケアだけでは防ぎきれないリスクを軽減できます。
また、PMTCを定期的に受けることで、歯の表面が滑らかになり、汚れや細菌が付着しにくくなります。
結果として、再び汚れが溜まる速度が遅くなるため、クリーニングの効果が長持ちするのも特徴です。
さらに、歯の審美性向上にも寄与します。
PMTCでは歯の表面についた着色汚れも落とすことができ、歯の本来の白さやツヤを取り戻せます。
コーヒーや紅茶、タバコによる着色が気になる方には特におすすめです。

 

『PMTCを受けるべき頻度とは?』

一般的に、PMTCは3~6ヶ月に一度受けることが推奨されています。
この頻度は、歯垢やバイオフィルムが再形成され、虫歯や歯周病のリスクが高まるタイミングを考慮したものです。
しかし、個々の口腔内の状況によって最適な頻度は異なります。
例えば、歯周病のリスクが高い方や、歯列矯正中の方、喫煙習慣のある方は、1~2ヶ月ごとにPMTCを受けた方が良い場合もあります。
また、歯の着色が気になる方も、定期的なクリーニングが効果的です。
歯科医師と相談しながら、自分に合った頻度を見つけましょう。

 

『PMTCが推奨される理由』

PMTCが重要なのは、虫歯や歯周病が進行すると自己治癒することがないためです。
一度虫歯や歯周病になると、治療が必要となり、放置するとさらなる悪化を招きます。
PMTCはこれを未然に防ぐための効果的な予防策です。
特に歯周病は、進行してから気づくケースが多く、歯茎が腫れたり出血する段階では既にかなり進行していることが少なくありません。
定期的にPMTCを受けることで、歯茎の状態もチェックされ、早期発見・早期治療が可能になります。

 

『PMTCとセルフケアの違い』

セルフケアも重要ですが、限界があります。
例えば、歯ブラシやデンタルフロスでは歯周ポケットや奥歯の隙間など、磨き残しがどうしても発生します。
そこで、プロによるクリーニングが必要になります。
PMTCでは、専用の器具を使い、歯の隅々までクリーニングします。
また、歯垢だけでなく、歯の表面に付着しているバイオフィルムも除去されるため、虫歯や歯周病のリスクを大幅に減らせます。
自分では難しい場所のケアをプロに任せることで、健康な歯を長く保つことができます。

 

『PMTCの施術内容』

PMTCの施術は、次のような流れで行われます。
まず、歯科医師や歯科衛生士が口腔内を確認し、虫歯や歯周病の有無をチェックします。
次に、歯石が付着している場合には、専用のスケーラーを使用して歯石を除去します。
その後、研磨剤とブラシで歯の表面を磨き、歯垢やバイオフィルムを取り除きます。
これにより、歯がツルツルになり、新たな汚れや歯垢がつきにくくなります。
最後に、フッ素塗布が行われ、虫歯予防効果を高めます。

 

『PMTCと歯石除去の違い』

PMTCと歯石除去は似ていますが、目的が異なります。
歯石除去は、既に硬くなった歯石を取り除くことが目的です。
一方、PMTCは歯垢やバイオフィルムを取り除くことで、虫歯や歯周病の予防を目的としています。
歯石がたまる前に、定期的にPMTCを受けることで、口腔内を清潔に保ち、歯石の形成を予防することができます。
これにより、歯周病のリスクを大幅に減らすことができるため、PMTCと歯石除去の両方を組み合わせると効果的です。

 

『PMTCの費用について』

PMTCは保険が適用されない自由診療です。
費用は歯科医院によって異なりますが、一般的には1回あたり8,000円~15,000円程度です。
施術の時間やクリーニングの範囲によって変わることがあります。
費用は決して安くはありませんが、定期的にPMTCを受けることで虫歯や歯周病を予防できるため、将来的にかかる治療費を抑えることができると考えると、価値のある投資です。
予防ケアとしてのPMTCは、長い目で見て費用対効果が高いと言えるでしょう。

 

『PMTCと定期検診の組み合わせ』

PMTCは、定期検診と組み合わせて行うとさらに効果的です。
定期検診では、虫歯や歯周病の早期発見ができますが、PMTCによって汚れを徹底的に取り除くことで、予防効果を高めることができます。
歯科医師の指示に従い、適切な頻度でPMTCと定期検診を組み合わせることで、口腔内のトラブルを未然に防ぎ、健康な歯を維持できるでしょう。
また、定期的にクリーニングを受けることで、自分のセルフケアにおける課題を明確にし、改善することができます。

 

『PMTCの頻度は個別に調整すべき』

PMTCの適切な頻度は、個々の患者さんの口腔内の状態によって異なります。
一般的な3~6ヶ月に一度という頻度が推奨されますが、リスクが高い方は1~2ヶ月ごとに受けることも検討するべきです。
 

 

少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。

 

 

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