歯周病のよくある質問②
松山歯科医院です。
本日は「歯周病のよくある質問」にお答えします。
Q6. 歯肉炎と歯周炎は別物ですか?
A.
どちらも歯周病の一部ですが、歯周病の進行状況によって歯肉炎と歯周炎に分類されます。
歯肉炎は、炎症が歯ぐきに限定されており、歯を支える組織(歯周組織)が破壊されていない状態です。適切な歯ブラシや歯科医院での歯石除去により治療が可能です。しかし、歯肉炎を放置すると炎症が歯ぐきの深部に進行し、歯周炎に発展します。
歯周炎になると、歯周組織が破壊され、歯ぐきが赤く腫れ上がり、歯を支える顎の骨が徐々に溶けていきます。結果として、歯がぐらぐらと動くようになり、最終的には自然に抜け落ちてしまいます。
また、歯肉炎とは異なり、歯周炎によって破壊された歯周組織は元に戻りません。
Q7. 歯周病は全身の病気と関連していますか?
A.
はい、関連しています。
歯周病は、歯ぐきの腫れや出血、歯の抜け落ち、口臭などの口の中の問題だけでなく、歯周病菌や歯周病によって生じた炎症物質が唾液と一緒に飲み込まれることや、炎症を起こした歯ぐきの血管から血流に入り全身に広がることで、全身の病気に悪影響を及ぼします。以下は、歯周病と関連する疾患です。
・動脈硬化(心筋梗塞、脳梗塞)
・感染性心内膜炎
・糖尿病
・早産・低出生体重児出産
・肥満(メタボリックシンドローム)
・誤嚥性肺炎
・骨粗しょう症
Q8.歯周病は年齢に関係がありますか?
A.
歯周病は年齢に関係して発症しやすさが変わります。加齢によって唾液の分泌が減少したり、歯周組織の抵抗力が弱まることで、歯周病にかかりやすくなります。
しかし、歯周病は若い人でも発症することがあり、適切な口腔ケアが行われていない場合は、どの年齢でも発症する可能性があります。年齢に関わらず、日々の歯磨きや定期的な歯科検診を受けることで、歯周病を予防することができます。
本日は以上となります。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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