歯の表面の黒い点は何?虫歯?①
松山歯科医院です。
歯磨きの時に鏡で、自分の歯をじっくりと見ることもあると思います。
その時に歯に黒い点のような、黒ずんでいる箇所を見つけてしまったなんて経験があるかもしれません。
歯の表面にできる黒い点の正体…多くの方は”虫歯”を想像するのではないでしょうか?
確かに歯の黒い点の正体はご想像の通り、虫歯である可能性が高いです。
しかし、虫歯ではない可能性も十分に考えられます。
今回は、歯の表面に見える黒い点の正体について、3つの可能性を紹介していきます。
『CASE1.初期の虫歯が黒く固まっている』
虫歯には、進行段階があります。
初期の穴の開いていない虫歯は、CO(シーオー)と呼ばれ、経過観察の対象となります。
この初期の虫歯は歯質の脱灰こそ起こっているものの、虫歯菌の活動はそこまで活発ではなく、フッ素の塗布で再石灰化を促すだけで完治するものもあります。
虫歯の進行を止めることができると、初期の虫歯が黒く固まり、歯の表面にして付着して見えることがあります。
黒い点=虫歯であることも多いですが、虫歯の進行が停止した痕と考えることもできるのです。
この状態の時は、特に歯科医院で治療することもありません。
ただし、審美性の向上や歯の表面の凹凸をなくすという意味で、修復処置がとられることもあります。
『CASE2.虫歯による黒い着色』
虫歯になると、歯質に黒い着色が見られます。
象牙質が溶かされ、着色性のある物質が沈着することで、黒ずんだように見えるのです。
虫歯菌の酸によって、歯が溶けるとその部分は非常に柔らかくなり、食べ物などに含まれる物質が沈着しやすくなります。
黒い箇所の原因が虫歯菌によるものであった場合は、すぐに治療が必要です。
虫歯が進行し、歯の表面に穴が開いてしまった時はもう自然には治らないので、歯を削って治療する必要があります。
歯の表面に気になる黒い箇所が見つかったら、すぐに歯科医院で診てもらってください。
虫歯は早期発見、早期治療がカギです。
『CASE3.歯の着色汚れ』
歯の表面に見られる黒い点は、虫歯ではなく、ステインと呼ばれる着色汚れである可能性もあります。
コーヒーや紅茶の茶渋、タバコのヤニ等が着色汚れしやすいといわれる物質です。
歯の表面に沈着して、黒い点や黒ずみのようなシミを生みます。
ステイン自体は汚れですので、虫歯のような病気とは違います。
放置していても症状が出ることはありませんが、徐々に汚れが溜まり、見た目が悪くなったりすることは十分に考えられます。
ステインは、歯科医や歯科衛生士に歯のクリーニングを行ってもらうことで綺麗にできます。
電動の歯ブラシを使用すると、より効果的です。
少しでも参考になれば幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。
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