虫歯についてのQ&A②



松山歯科医院です。
本日は虫歯についてのご質問にお答えします。

「Q:やはり電動歯ブラシは効果が高いですか?」
A:「普段の手磨きの質」によるため、優位な違いはないとされています。

ただ、「手が疲れて適切なブラッシングができない」という人は少なくありませんから、電動歯ブラシに変更することで、明らかに歯磨きの仕上がりが向上する方もいます。

ですが電動歯ブラシの使い方が良くないと、歯肉や歯にダメージを与える可能性もありますから気をつけてください。

「Q:歯間ブラシやデンタルフロスは使うべきでしょうか?」
A:使う必要があります。歯間ブラシやデンタルフロスには以下のことが期待できるからです。

・ブラッシングしにくい場所のバイオフィルム(色々な菌が集まって歯の表面にくっついた膜)を取る
・(年齢などの影響で)歯肉が下がるなどして、根がさらけ出されている場所をきちんとキレイにする

普通のブラッシングだけで口の中の汚れを全て除去することはできません。
ですから、ぜひ歯間ブラシやデンタルフロスも使ってください。「就寝前のブラッシング時」だけで構いません(最も丁寧に磨くべきタイミングであるため)。

ただ、デンタルフロスを使うときに力を入れすぎたり、サイズの合わない歯間ブラシを用いたりすると、歯肉が下がるかもしれません。ですから、一度歯医者のドクターに相談してみることをおすすめします。

「Q:「コーラなどの炭酸飲料が歯を溶かす」というのは事実ですか?」
A:事実です。

エナメル質の臨界はph5.5ほどですが、コーラをはじめとする炭酸飲料はph2.5程度ですから歯を溶かします。その他、ph2.5ほどのレモン、ph3.0ほどのワインなどについても同じことが言えます。

そのため涎による中和と再石灰化が非常に重要です。

さて、歯に強酸性の飲食物が触れ続けることは、歯にとって大きな負担となります。そして「口の中の酸性の影響で歯が溶けること」を「酸蝕症」と言います。虫歯とは違うものですが、酸蝕症になっている=「酸を好む細菌が殖え、酸を苦手とする細菌が減る」ため、虫歯のリスクが上がります。

ただ、短期間で歯が溶解するわけではありませんから、普通の食生活の方であれば過剰に心配する必要はありません。
ですがそれでも不安なのであればコーラなどはストローを使って飲むと良いでしょう(歯に触れにくくなるため)。

また、頻繁に吐いてしまう方は「嘔吐物の酸性」が悪さをする可能性があるため注意が必要です(もちろんそれ以前に嘔吐自体を治すべきですが)。

少しでも参考になれば幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。

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